傾聴とは
「傾聴(けいちょう)」という言葉をご存知ですか?
一般的に傾聴とは、
アメリカの臨床心理学者・カールロジャーズ(1902-1987)による
来談者中心療法の中の傾聴技法の事をさします。
カールロジャーズとは、
1982年アメリカの心理学会による調査で
「20世紀にもっとも影響の大きかった心理療法家」として
第1位にもなった世界でも著名な方です。
傾聴とは「ただ黙って相手の話を聴く」というものではなく
【相手の中にすべての答えがある】を信じて
相手の鏡になるように自己研磨をし寄り添う聴き方を言います。
● 無条件の肯定的な関心
● 共感的理解
● 自己一致・純粋性
● プレゼンス (価値を持って存在する・在る)※あえて加えました
カウンセラーの必須条件を会得し
しっかり心で聴く事を体感として学んだ者を、
私たちは「傾聴カウンセラー」と呼んでいます。
■ 相手の中に答えがある事を信じる
■ 問題解決を目的としない
■ 自分の価値判断でジャッジメントしない
■ アドバイス 説教をしない
■ 主人公は クライエントである
傾聴とは= 相手の答えを信じて待つ聴き方でもあります。
相手の中に答えがある事を信じる
傾聴の中で一番大切な部分です。
相手に対し「無条件に肯定的な関心を持ち、共感的に理解し、素直にそれを受容する」
カウンセラーとして、とても大事な軸となる部分です。
ただ近親者やパートナーに常にそのような対応は、とても難しいとされています。
なぜならお互いが以前から元々持っている感情があるからです。
ですがほんの少しでも「相手の中に答えがある」を意識して傾聴技法を頭の隅に置く事が出来ると、
同時に「私の中にも私の答えがある」に気付く事ができます。
コミュニケーション力として伝える事、発する事がメインになっている昨今ですが、
今後「傾聴」は、世の中の人にとって必要不可欠なスキルになって行くでしょう。